平成20年度公募研究について

平成16年度に発足しました「ヒッグス粒子と超対称性の発見が切り拓く21世紀の素粒子物理学(領域番号441)」は、LHC,MEG実験で期待される成果や知見を更に大きく広げる研究や、深く掘り下げる為に必要となる基礎研究を、実験、理論両面で広く公募します。更に次世代の加速器実験で期待される物理研究や、これらの実験を担う新しい検出器開発も含まれています。

研究期間は、平成20、21年度の2年です。1件あたり毎年、実験研究で350万円、理論研究で250万円を上限とし、それぞれ5件程度の採択を予定しています。奮ってご応募ください。

詳しくは

をご覧ください。

以下、「平成20年度科学研究費補助金公募要領」の「特定領域研究の概要」からの抜粋です。

21世紀に入り、素粒子の標準理論を越える新粒子や新現象が、次世代最先端加速器実験で発見されるという期待が高まっている。この期待の中心にあるのが、本領域の推進するATLAS実験とMEG実験であり、数年の内に標準理論を越える新しい素粒子現象を確実に発見すると期待されている。本領域は、これらの実験と、これに深く関わる理論研究を総結集したものであり、標準理論を越えて超高エネルギーでの物理の原理に総合的に迫る初めての試みである。

次世代最高エネルギー陽子・陽子コライダーLHCを用いたATLAS実験ではヒッグス粒子と超対称性の両方とも発見できると期待されている。MEG(μ→eγ)実験は、超対称性を通じて生ずるμ粒子の稀な崩壊μ→eγの探索を行い、荷電レプトンの世代混合の世界初の発見を目指す。本領域の目的はこれらの発見によって、標準理論を越えた新しい素粒子物理学の方向性を確立することである。

ATLASとMEG実験での研究をさらに大きく広げるため、関連する分野の実験、理論両面での研究を広く公募し、これを強力に推進する。将来の研究に繋がる本領域と関連する萌芽的研究や、リニアコライダーなどの将来の先鋭的な加速器計画における実験を主体的に提案するための測定器などの研究開発を含む。

このため、次の研究項目について、「計画研究」により重点的に研究を推進するとともに、これらに関連する一人又は少人数の研究者による2年間の意欲的な研究を公募する。単年度当たりの応募額上限は、実験的研究が350万円、理論的研究が250万円とする。採択目安件数は実験的研究、理論的研究をそれぞれ5件程度予定している。

(平成18 年度公募研究 平均配分額 2,155 千円 最高配分額 2,900 千円)

なお、本研究領域は、以下の研究計画で構成されています。将来計画の実験研究は、研究内容に応じてA01, A02, A03またはB01で応募してください。

ご不明な点がございましたら、ご連絡ください。

領域代表 駒宮幸男 

事務担当 浅井祥仁

東京大学・素粒子物理国際研究センター

〒113-0033 文京区本郷7-3-1

東京大学 理学部1号館10階1015号室

TEL:03(3815)8384/FAX:03(3814)8806


2007年9月28日更新