ICEPP SEMINAR 2011
Last Update 2012.03.02
当センターでは不定期でICEPPセミナーを開催しています

"LAr Electromagnetic Calorimeter and Photon Physics"
講演者 ： 江成 祐二 氏
（LPNHE Paris Universites VI&VII, CNRS Chercheur）

日時 ： 2012/3/22（Thu.）16：00 〜 18：00
場所 ： 素粒子物理国際研究センター会議室（理学部１号館１０階１０１７号室）

Abstract ：
One of recent biggest news in high energy physics is a signal like excesses in Standard Model Higgs search on the mass around 125 GeV from both ATLAS and CMS experiments. The excesses have seen in H->gamma gamma and 4 leptons channels. ATLAS Liquid Ar Electromagnetic calorimeter (ECAL) takes main role in this searches.
I'll discuss its design and detector performance and EM object identification along with H->gamma gamma analysis. Also I'll discuss the latest result (Moriond EW 2012) of Standard model Higgs searches including Tevatron Higgs searches.

講演資料 ： [ ]
"Double Chooz実験によるニュートリノ振動解析の最新結果"
講演者 ： 末包 文彦 氏
（東北大学大学院理学研究科　准教授）

日時 ： 2011/11/17（Thu.）11：00 〜 12：00
場所 ： 素粒子物理国際研究センター会議室（理学部１号館１０階１０１７号室）

Abstract ：
原子炉ニュートリノ実験Double Choozによる最初のニュートリノ振動解析の結果を報告する。
Double Chooz実験ではフランス・Chooz原子炉から400m(Near検出器）と1km(Far 検出器）の距離に 同一構造の検出器を設置し、両者を比較することで系統誤差を相殺し、高精度でニュートリノ振動の 研究を行う。 2011年4月にFar検出器のコミッショニングを完了し、物理データの取得を開始した。
今回はFar検出器の約100日分の物理データを用いてニュートリノ振動解析を行った。観測された ニュートリノ事象数およびエネルギースペクトルを用いた解析の結果、sin22 13=0.085±0.051を得、 原子炉ニュートリノの近距離での振動の兆候が確認された。さらに、今年6月に報告された加速器に よるニュートリノビームを用いたT2K実験による結果と、今回のDouble Chooz実験による結果を合わせる ことにより、θ13が有限値を持つことが高い有意性で確認された。
この測定結果は、ニュートリノセクターにおけるCP対称性の破れの測定の可能性を拓くものである。

講演資料 ： [トラペ (PDF file, 34.3MB) PDF ]
"余剰次元におけるゲージ・ヒッグス統合とLHCでのシグナル"
講演者 ： 細谷 裕 氏
（大阪大学理学研究科　教授）

日時 ： 2011/4/14（Thu.）15：00 〜 17：00
場所 ： 素粒子物理国際研究センター第２会議室（理学部１号館５階５０８号室）

Abstract ：
余剰次元でゲージ場とヒッグス粒子を統一し、量子効果により対称性を 破る機構（細谷機構）は、近年世界的な進歩をとげ、LHCでの発見が期待 される数々の信号が予言される。またこの理論では、ヒッグス粒子が宇宙 の暗黒物質となる可能性もあり、これまで期待されていた超対称性の世界 とは大きく異なる信号がLHCで見えることになる。
このセミナーでは細谷機構のイントロダクションののち、LHCで発見が期待さ れるヒッグス粒子やKK粒子の信号の特徴について考える。

講演資料 ： [トラペ (PDF file, 11.3MB) PDF ]
"LHCと超弦理論の接点"
講演者 ： 渡利 泰山 氏
（東京大学数物連携宇宙研究機構(IPMU)　特任准教授）

日時 ： 2011/4/7（Thu.）17：30 〜 19：30
場所 ： 素粒子物理国際研究センター会議室（理学部１号館１０階１０１７号室）

Abstract ：
超弦理論は、素粒子の物理と重力とを統合する量子論の理論的枠組みとして最も期待され ているものである。 LHCでの期待される超対称性の発見と、余剰次元の研究と超弦理論の研究から
(1) 力の起源と世代構造の起源を解明
(2) 重力・素粒子の統一的宇宙像
(3) 量子重力理論の元での幾何学像
について最近の結果をまとめながら、素粒子実験の研究者にわかりやすくセミナーを行って いただきます。

講演資料 ： [ ]


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