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Ryusei Umakoshi

大谷研究室 修士課程2年

素粒子物理国際研究センターを選んだ理由は?

学部の頃、素粒子理論の研究をしており、理論が説明する実験結果はどのように得られているのか気になり、素粒子実験に興味を持つようになりました。色々な大学の素粒子実験研究室を調べていたところ、ICEPPがあることを知り、ガイダンスに参加しました。そこで、前センター長浅井先生の「実験室でブラックホールを作る」という話、大谷先生の「世界一の実験をするには世界一の測定器を作る必要がある」という話を聞き、感激しました。私もそのような研究がしたいと思い、受験することに決めました。

実際に入ってみてどうでしたか?

ICEPPでは同じ研究室内にスタッフ・学生の机があるので、お互いに気兼ねなくコミュニケーションすることができ、そのような会話から、研究のヒントが得られることが多いです。また、外国人研究者もたくさんいるので、ミーティングが英語で行なわれたり、ランチを一緒に食べたりと、英語を日常的に使うことが多くなりました。

学部生のころと比べて、変わったと思う点は?

学部の頃やっていた理論と違い、手を動かすことが多いので、実験のために何時間も準備することが多くなりました。また、MEG II実験に参加している関係から、1年生の10月から2月までスイス・ポールシェラー研究所(PSI)に長期で出張させてもらい、海外の研究者と共同で実験するおもしろさを知ることができました。

研究は何が楽しいですか?何が大変ですか?

まだ誰も知らないことについて、自分が一番最初に知るところだと思います。実験はある程度結果を予測して行なうものですが、予測に反した実験結果が出たりすると、みんなで頭を突き合わせて議論することも実験物理の醍醐味だと思います。

大学院の生活はどんな感じですか?

毎日が刺激的です。いろいろなメンバーがいるので、彼らとの議論は物理、あるいは物理以外のことでも常に論理的で的を射ていて、思わず感心してしまいます。また、MEG II実験のメンバーで一緒に PSIに行って研究し、休日は遊びに出かけたりもしています。

将来は?

将来はあまり深く考えていませんが、研究が続けられればと思っています。素粒子実験を始めたのも、本当にいい意味で偶然だったので、あまり分野に縛られずに研究できるのが理想です。ただ、まだ素粒子の勉強を始めて数年なので、今後みっちり勉強して、幅広い視点で研究したいと考えています。

素粒子物理国際研究センターを目指す学部生にひと言!

ICEPPにはユニークな仲間がたくさんいて、みんな物理が好きなので、物理、特に素粒子物理が好きな方には進学を勧めます。スタッフ・秘書の方も充実しているので、あなたの研究を強力にサポートしてくれるはずです。また、どの研究室でも、修士課程の間にスイスに行く機会が必ずあるので、海外での研究・生活に興味がある方は楽しめると思います。
あなたも一緒に素粒子ライフを楽しみませんか?