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LHC計画 The Large Hadron Collider Project

ATLAS実験

4ヶ所ある衝突点の1つに設置されるATLAS測定器は、半径約12m、長さ約44mの円筒形で、総重量は7000tにおよぶ巨大実験装置となっています。実験開始は、2007年が予定されており、現在、このプロジェクトには、33ヶ国から約2000人の研究者が参加しています。

質量の起源とされるヒッグス粒子や、超対称性粒子の探索等を目指すこの実験では、1秒間に約10億回という、極めて高い頻度での陽子-陽子衝突が実現されるため、ごく稀にしか起こらない未知の素粒子事象でも、数多く発生させることが可能となります。

一方、高頻度衝突の実現に際しては、放射線の大量発生の問題が起こります。素粒子反応を、正確かつ安定に測定するためには、検出器が放射線に強くなければならず、このような測定器の開発には、最先端の技術を駆使しなければなりません。また、蓄積されるデータ量も膨大になるため、データを効率良く処理するソフトウェアの研究開発も必要となります。このように、LHC実験では、史上最大のビーム生成だけではなく、様々な領域での技術の開拓が求められており、ATLASグループでは、その限界に挑む努力が、現在も続けられています。