本センターの歩み

本センターの前身である東京大学理学部高エネルギー物理学実験施設は小柴昌俊先生を施設長に1974年に設立されました。次の表は本センターのあゆみと、得られた素粒子物理学上の成果を表しています。

 

西暦 本センターをめぐる出来事 素粒子物理学上の成果
1972
DESYとの共同研究を提案  
1974
理学部高エネルギー物理学実験施設  
DORIS完成・DASP実験  
1975
PETRA建設承認 新粒子Pcの発見・タウレプトンの確認
1976
JADEグループ発足 チャーム粒子の研究
1977
理学部素粒子物理国際協力施設  
1978
PETRA完成  
1979
JADE測定器完成 グルオンの発見
1980
  量子電磁力学(QED)の検証
1981
  量子色力学(QCD)の検証
1982
OPAL実験計画提出 トップクォークの探索
1983
  超対称性粒子など新粒子探索
1984
理学部素粒子物理国際研究センター  
OPAL測定器建設開始  
1989
LEP完成・OPAL完成・実験開始 素粒子は3世代
1990
  Z粒子の精密測定
1991
  標準理論の精密検証
1992
  トップクォーク質量の予言
1993
  大統一理論の手がかり
1994
東京大学素粒子物理国際研究センター  
1996
LEP2開始・ATLAS実験承認 W粒子の精密測定
1997
  標準理論の精密検証
1998
  ヒッグス粒子の探索
1999
MEG実験承認 超対称性粒子など新粒子探索素粒子
2000
LEP2データ収集終了  
2001
本センターにLHC実験部門新設  
2002
   
2003
   
2004
東京大学素粒子物理国際研究センター改組  
2005
   
2006
MEG実験開始  
2007
ATLAS地域解析センターシステム運用開始  
2008
LHC・ATLAS実験開始  
2009
LHC最初の衝突実験 世界最高エネルギー陽子陽子衝突
2010
重心系7TeVでの衝突実験開始 陽子陽子衝突による標準模型の再検証
  全国共同利用・共同研究拠点  
2011
  陽子陽子衝突によるヒッグス粒子探索

 

衝突型加速器実験

本センターは1974年にその前身が設立されて以来、国際共同研究として、最初は電子・陽電子衝突型加速器実験を、続いて陽子陽子衝突型加速器実験に参加してきました。