BES Detectorは中国のIHEPで稼働しているe+e-コライダー(BEPC)における汎用detectorである。BEPCのビームエネルギーの範囲は1.5(GeV)から2.8(GeV)に及ぶ。このdetectorの物理的な目的は、charmとτの物理の解析であり、J/ψ粒子(質量約1.115GeV)が非常に多く生成される。
e+e-の反応により生成される全ての粒子を完全にreconstructするために、Detectorは大きな立体角をカバーし、また位置、運動量、エネルギー分解能も非常に良くなっている。中央のDetectorはCentral
Drift Chamber(CDC)とMain Drift Chamber(MDC)で構成され、このdetectorにより、tracking、および運動量、dE/dxの測定を行う。その外側には、TOFが配置され、これによって粒子のtime
of flightが測定されてparticle IDをおこなっている。TOFの外側にはshower counterが配置されて、これによって粒子のエネルギーの測定が行われる。一番外側にはmuon
counterが配置されて、これによってミューオンの測定が行われる。