MEG II実験における最後の年の物理ランが2026年6月5日11時19分(スイス時間)に始まりました。9月下旬までの長期ビームタイムが認められており、MEG IIの最終成果を決定づける極めて重要なデータ取得期間となります。
標準理論で禁止されているミュー粒子の稀な崩壊μ→eγを探索して、超対称大統一理論やニュートリノ振動の謎に迫るため、本センターは、日本・スイス・イタリア・ロシア・米国・英国の研究者と協力して、スイス・ポールシェラー研究所(PSI)を拠点に国際共同実験を実施しています。
現在のMEG IIは、検出器性能を大幅に改良して感度を約10倍に高めたアップグレード実験で、2021年9月末から運転を開始しました。高い感度を達成するには、大きな統計量と実験で生じる背景事象の削減が不可欠であり、これまでに各測定器の検出効率と分解能の改善を繰り返してきました。2025年のビームタイムでは前年より25%高いビームレート5×107μ+/sでデータ取得を行い、結果としてこれまでで最も多くのデータ統計の取得に成功しました(下記の表を参照)。
また、これまでに2021年に取得したデータを用いた最初の結果(2023年10月公表)と、2021年と2022年のデータセットを用いた最新結果(2025年4月公表)をプレスリリースしています。
このファイナル物理ランで、目標感度6×10-14達成に必要なデータ統計を取得し、μ→eγの発見を目指します。
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MEG/MEG II experiment: 公式ウェブサイト