2025年11月17日(月)から21日(金)にかけて、Second International Conference on the Physics of the Two Infinitiesが東京大学本郷キャンパスで開催されました。
本会議は、東京大学とフランス国立科学研究センター(CNRS)が2021年4月に共同で設立した宇宙・素粒子物理学及び天文学の分野の国際研究拠点「ILANCEラボラトリー」が主催し、ILANCE所長のMichel Gonin教授と素粒子物理国際研究センター長の石野雅也教授が共同議長を務めました。2023年3月に京都大学で開催された第1回会議に次いで、今回は国内外の研究者・学生約150人が参加し、盛んな研究交流が行われました。
会議は両議長によるWelcome Addressから始まり、“Physics of the Two Infinities”が意味する「無限小の素粒子」と「無限大の宇宙」の2つの研究アプローチによる自然の基本法則の解明を目的とした125の講演がありました。4日間のプレナリーセッションは小柴ホールで、1日のパラレルセッションは理学部1号館の4つの講義室で実施され、活発な議論が交わされました。宇宙論、宇宙観測(重力波、CMB、宇宙線、暗黒物質)、ニュートリノ実験、素粒子実験(LHC、FCC、MEG、ILC)、素粒子理論と多岐にわたる講演があり、機械学習・AIを使った解析方法や測定器開発に関係する研究内容も含まれました。
最後のセッションは、ILANCE Directorの梶田隆章東京大学卓越教授が登壇し、2つの物理に関する将来的な展望を述べ、ILANCEによる研究交流や学生交流の取組を一層深めていくことの重要性を全ての参加者に示しました。
関連サイト
Second International Conference on the Physics of the Two Infinities (会議サイト)