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奥村研究室 長坂錬氏が第80回年次大会(2025年) 日本物理学会学生優秀発表賞を受賞

毎年秋に開催されている日本物理学会では、大会における若手(正会員のうちの大学院生または学生会員)の優秀な発表を奨励し大会をより活性化するため、「学生優秀発表賞(素粒子実験領域)」が2020年度より設けられました。
本センターでは、各研究室所属の修士課程・博士課程の大学院生20名以上が毎回参加し、ATLAS実験・MEG実験・ILC実験・量子AI等での最新の研究成果をプレゼン資料に纏めて、素粒子実験領域の全研究者の前で発表しています。
このたび、奥村研究室博士課程2年の長坂錬氏は、スイス・欧州原子核研究機構(CERN)におけるLHC実験で取得した実験データの解析結果を発表し、学生優秀発表賞を受賞しました。長坂氏の学生優秀発表賞は、修士課程2年の受賞時から数えて3年連続3度目の偉業を達成しており、ICEPPの最高記録です。

長坂錬

対象発表

LHC-ATLAS実験におけるウィーノの輻射崩壊を用いたBino-Wino Co-Annihilationシナリオの探索~背景事象見積もり及び系統誤差の評価を含めた最終感度予想~ 発表資料

受賞理由

LHC-ATLAS実験は、素粒子物理学実験におけるエネルギーフロンティア実験であり、Higgs粒子を含めた標準模型の精密測定や、新粒子探索を行っております。
自身が本学会で講演した内容は、超対称性粒子の探索に関連するもので、特にウィーノとビーノが現在観測されている暗黒物質の残存量を説明するシナリオに着目したものです。本大会では、実データを用いた背景事象推定手法および系統誤差を含めた最終探索感度評価に焦点を当て、発表を行いました。堅牢な背景事象推定手法を確立するとともに、系統誤差に関する詳細な検討を重ね、十分信頼でき、かつ物理的に非常にインパクトの最終感度評価を得たことが高く評価されたと感じております。

感想と今後の抱負

共同研究者である、石野教授、奥村准教授、陳准教授(京都大学理学研究科)に本研究へのご協力を感謝申し上げます。また、本賞の審査に携わってくださった方にも感謝を申し上げます。このような賞を一昨年、去年に引き続いて頂けたこと大変嬉しく思います。今年度末ぐらいには結果を公表できるように進めております。楽しみにお待ちいただけると幸いです。

関連リンク

日本物理学会学生優秀発表賞(関連サイト)