文部科学省科学研究費補助金 特定領域研究(441)「ヒッグス超対称性」 課題番号16081205
計画研究「
ミュー粒子稀崩壊探索実験MEGで迫る超対称性大統一理論」
これまでの履歴、各種書類など(現在の活動状況や研究発表などについては
こちらをご覧下さい)
- 特定領域申請書(7.5MB)、ヒアリング資料(2004年6月、18MB)、研究計画調書(2004−2009年度)
- 2004年度
- 当初研究分担者となる予定であった山下了(東大助教授)が他の研究課題に集中することになり、研究組織から外れた。担当予定の事項は他の分担者と研究協力者により行う。
- 研究協力者:三原智、大谷航、岩本敏幸、山田秀衛、西口創、澤田龍、久松康子、笠見勝祐、Stefan Ritt
- 交付申請書、研究実績報告書
- 2005年度
- 佐伯学行(KEK助手)が他の研究課題に集中することになったため研究分担者から外れた。分担事項はこれまでの成果により今後は他の分担者によってカバー可能である。
- ミュー粒子ビームラインが完成し、MEG実験用にビームの調整を行った。
- 研究協力者:三原智、大谷航、山田秀衛、西口創、澤田龍、久松康子、内山雄祐、名取寛顕、笠見勝祐、Stefan Ritt
- 研究状況報告書(2005年6月)
- 交付申請書、研究実績報告書
- 研究計画調書(2006−2009年度)
- 2006年度
- キセノン測定器・超伝導スペクトロメータに詳しい三原智(東大助手)、大谷航(東大助手)が新たに研究組織に加わり、研究を推進することになった。
- 国際共同研究でイタリアグループの担当部分の完成が遅れたため、一部計画を翌年度に繰り越すことになった。
- 陽子スペクトロメータ(一部)が完成し、エンジニアリングランを行った。ガンマ線測定器の完成が遅れる。
- 研究協力者:西口創、澤田龍、久松康子、内山雄祐、名取寛顕、西村康宏、松田衣代、笠見勝祐、Stefan Ritt
- 研究状況報告書(2006年6月)
- 交付申請書、繰越申請書、研究実績報告書
- 2007年度
- 4月より東大助教となった岩本敏幸がキセノン測定器の較正を担当するため新たに研究組織に加わることになった。1月より三原智がKEK准教授となる。
- 中間評価が行われ、結果は「A(現行のまま推進すればよい)」であった。
- 年末に全実験装置が完成し、物理解析用のパイロットデータの取得に成功した。(MEG実験の開始)
- 研究協力者:西口創、澤田龍、久松康子、内山雄祐、名取寛顕、西村康宏、白雪、金子大輔、笠見勝祐、Stefan Ritt
- 交付申請書、研究実績報告書
- 研究経過等報告書(2007年8月)、中間評価ヒアリング資料(2007年9月、25MB)、中間評価結果
- 研究計画調書(2008−2009年度)
- 2008年度
- 科研費ルールの変更に伴って、真木、春山、三原、寺沢が研究分担者から連携研究者となった。
- 8月より西口創がKEK助教となる。3月より澤田龍が東大特任研究員となる。
- PSIで開発中のデータ取得用新型電子回路の開発・製作が遅れたため、一部計画を翌年度に繰り越すことになった。
- 9月半ばより12月まで本格的に物理データの取得を行った。
- 研究協力者:西口創、澤田龍、内山雄祐、名取寛顕、西村康宏、白雪、金子大輔、笠見勝祐、山田秀衛、Stefan Ritt
- 交付申請書、繰越申請書、研究実績報告書
- 2009年度
- これまで研究協力者であった西口創と澤田龍が連携研究者となった。
- 2008年度に取得したデータの物理解析を行い、世界最高に匹敵する物理感度を達成した。残念ながら得られた分岐比の上限値は過去の実験に及ばなかったが、このMEG実験最初の物理成果を森が国際会議(Lepton Photon 2009)の招待講演で発表、後に論文を国際ジャーナル誌に公表した。その後いくつかの国際会議・国際研究会にて招待講演を行った。
- 9月終りより12月まで本格的に物理データの取得を行った。このデータの物理解析により世界最高感度を更新することが期待される。
- 実験中ミュー粒子ビームが最適化されていなかったことが判明したため、必要なデータ解析を翌年度に繰り越すことになった。
- 研究協力者:内山雄祐、名取寛顕、西村康宏、白雪、藤井祐樹、笠見勝祐、Stefan Ritt
- 交付申請書、繰越申請書
- MEG実験最初の物理成果論文(2008年度実験データの解析結果)
- 2010年度(2009年度繰越)
- 4月より大谷航が東大准教授となり、内山雄祐が東大特任研究員となった。
- 2009年度に取得したデータの物理解析により、過去の実験を上回る世界最高の物理感度を達成した。シグナル領域に近いところに数事象観測されたが、統計のふらつきと考えて大きく矛盾しない。この結果を澤田、岩本、Baldiniが国際会議(ICHEP 2010)で発表した。その後Moriond国際会議などいくつかの国際会議・国際研究会にて招待講演を行った。
- ミュー粒子ビームの最適化を行い、続けて2009年度のおよそ2倍の量の物理データを取得した。
- 事後評価が9月に行われ、結果は「A(研究領域の設定目的に照らして、十分な成果があった)」であった。
- 研究協力者:内山雄祐、名取寛顕、西村康宏、白雪、藤井祐樹、千葉哲平、笠見勝祐、Stefan Ritt
- 2009年度実験データの結果:2009年度実験状況、2009年度データ物理解析結果、稀崩壊探索実験レビュー(Proceedings of Science, 35th International Conference of High Energy Physics, 2010)
- 研究成果報告書:特定領域全体(26MB)、本計画研究
- 事後評価結果