久松康子氏がErice SchoolでBest Student Awardを受賞

東京大学素粒子物理国際研究センター森研究室の久松康子氏(博士課程2年)は、 9月にイタリアシシリー島で開かれたErice Schoolに参加して研究発表を行い、 Best Student Awardを受賞しました。

Erice School (International School of Subnuclear Physics in Erice, Sicily)は1963年に設立され、 E.マヨラナ財団の主催で毎年世界中から 素粒子・原子核物理学の最前線にたつ熟練研究者と若手を集め、特定のテーマに関する講義、 若手研究者による研究成果発表、さらに様々な議論を10日間かけて行うものです。 今年は、世界18ヶ国より約100名が参加しました。 ここでは優秀な学生を奨励するために、参加学生の中からおよそ20名がDiplomaを与えられ、 さらにその中から5名がNew Talent Awardを授与されます。
久松氏は小柴特別栄誉教授の推薦により参加し、新しい検出器で前人未踏の稀崩壊現象の 発見に挑戦するMEG実験(*)に関する研究発表を行いました。 その発表とSchoolでの議論への積極的な参加が高く評価され、C.-W. Wu Diploma、New Talent Awardを受賞、 さらに、最も優秀な学生1名だけに贈られるBest Student Awardを授与されるという栄誉に輝きました。

なお、久松氏の発表は学術振興会先端研究拠点事業の支援を受けて 行われたものです。

(*)MEG実験(実験代表者・森俊則教授)は、ミュー粒子の稀崩壊現象を探索する事により、 ニュートリノ質量の謎や素粒子の大統一理論を探る実験で、 文部科学研究費補助金(特定領域研究)によって、 スイス・ポールシェラー研究所で準備が進められています。

last update 2006.11.7




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