LEPはいよいよ未踏の高エネルギー領域へ

１９９６年７月、超伝導加速空洞の大量導入によって、 LEPコライダーの衝突エネルギーがこれまでより約２倍に増強され、再び実験が開始された。 LEP２がいよいよ始まった訳である。

LEP２では、Wと呼ばれるZ⁰の姉妹粒子をペアで作り出し、その詳細研究を行なう。また、この未知の高エネルギー反応で生成される可能性のある新粒子や新現象の探索など、非常に興味深い研究が数多く期待されている。

LEPコライダーは、今後もエネルギーを更に増強し続け、今世紀の終りまで実験を行なっていく予定である。