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日仏の国際交流と人材育成を深化させるILANCEラボ
インターンシップ生による中間成果報告会を開催

ILANCE STUDENT FEST

宇宙・素粒子物理学及び天文学の分野で交流するための国際研究拠点「ILANCEラボラトリー」を東京大学柏キャンパス(千葉県柏市)に2021年4月に設置し、今年で5年目を迎えました。ヨーロッパ最大の基礎科学研究機関であるフランス国立科学研究センター(Centre national de la recherche scientifique: CNRS)と、 “世界の誰もが来たくなる大学”として卓越した学知の構築を目指す東京大学がタッグを組み、学生の研究キャリア形成をサポートする人材交流プログラム「ILANCEインターンシップ」を2023年より実施しています。
このインターンシップ制度は東京大学がホスト機関となってフランスの学生たちを各研究室に迎え入れ、研究室の指導教員のもとで彼らは学びたい研究サブジェクトに直結した最先端のトレーニングを受けたり、各分野の専門家と交流し、共同研究を行う機会も得られるようにデザインされています。今年のインターンシップでは、エコール・ポリテクニークなどの高等教育機関から20人の学生が4月より来日し、本郷・柏キャンパスで本学の学生と交流しながら、日々研究に取り組んでいます。

6月4日には、インターンシップ開始からこれまでの進捗を披露し合う中間成果報告会(ILANCE STUDENT FEST)を本郷キャンパス・理学部1号館で開催しました。来日後、2カ月ぶりに全員が揃ったフェストは、ILANCE DirectorのMichel Gonin教授の開会挨拶の後、極微の世界を探究する素粒子物理学から超巨大な空間と時間の容れ物である宇宙を研究対象とする天文学まで広範囲な分野にわたる インターンシップ生の発表 が繰り広げられました。さまざまな研究内容の中間成果を熱心に聞き、活発に議論を行なうことで、自分の知らないサイエンスの新しい扉を開くことができ、1日にわたるフェストは大盛況のうちに終了しました。 インターンシップを始めてまだ2ヵ月にも関わらず、質の高いプレゼンテーションを行なったインターンシップ生に対して、会場に集まった研究者・大学院生の全員が大いに評価し、残りの後半期間の活躍に期待の声が寄せられました。

ILANCEインターンシップ生
2025年度ILANCE STUDENT FEST参加者の集合写真

関連リンク

ILANCE公式ウェブサイト (詳細)