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大谷研究室 村田樹氏がNew Developments in Photodetection(NDIP20)Young Scientist Best Poster Awardを受賞

国際会議NDIPは、光検出器を研究する物理学者・エンジニア・技術者・学生のために1999年より始まり、多くの応用分野(素粒子物理学、原子核物理学、天文学・天体物理学、医療・生物学、社会応用等)における多様な光検出器をカバーしています。
大谷研究室博士課程1年の村田樹氏は、国際リニアコライダー(ILC)計画で用いられる予定のILD測定器を構成する電磁カロリメータ(ECAL)の候補の一つ、シンチレータ電磁カロリメータ(Sc-ECAL)の開発に取り組んでいます。Sc-ECALは荷電粒子の通過に伴い発生するシンチレーション光を、専用の読出し基板に設置された光センサー“Silicon Photomultiplier(SiPM)”で検出する次世代高精細カロリメータ技術で、今回このカロリメータの性能を左右するSiPMの飽和現象を高精度に測定する新手法を開発するとともに、飽和現象を記述するモデルの開発にも成功し、本国際会議で報告しました。

受賞式の集合写真
NDIP20での受賞セレモニーの様子(受賞者のうち一番右が本人)。

対象発表

Development of new method to measure SiPM saturation 発表アジェンダ

関連リンク

New Developments in Photodetection(NDIP20) (関連サイト)