電子・陽電子の内部構造を10-17cmまで探索


下の図は、構造のある粒子同士と、構造を持たない素粒子同士を、正面衝突させた時に起こる反応の違いを表しています。 構造がある場合とそうでない場合では、反応の頻度や、反応後に生成される粒子の角度などに違いが現れるでしょう。
WW topology

同様に、電子と陽電子を勢いよく加速して正面衝突させれば、その構造を調べることができます。 ここで、より高いエネルギーでの衝突は、 より小さい構造の探索に対応します。

LEP2では、電子と陽電子をLEP1の2.5倍ものエネルギーで正面衝突させ、粒子がどのような頻度と角度で生成されるかを精密に調べました。 その結果、素粒子と考えられる電子や陽電子は、10-17cmまで内部構造を持たないことが確認されました。


ホームページ

hisho@icepp.s.u-tokyo.ac.jp