「ミューオンの将来計画」質疑応答議事記録 (録音を元に編集) Q(西川)J-PARCの状況をどこまで知っているのか?MLF/H-Lineの状況とか。 A(西口)状況は知っている上で未来は明るいというメッセージを伝えたかった。 Q(西川)講演者本人はどれをやりたいのか?MEGのextensionもありうるし。 A(西口)個人的には、であればMEGのextension。ただ、MEGだけやっていては新しいところは 見えてこないのでいろいろやりたい。もちろん、全てをやることはできないかもしれないのでどこかで 決めなければならない。なるべく早い段階で、やると決めたら一気呵成にやりたいし、あきらめると なったら、、、まあしょうがない。 Q(山下)講演中は追い風と言われたが、実際のところは状況は追い風ではないのか? A(西口)H-Lineを完成させる予算が全てついているわけではないという指摘かと思うが、何をもって 追い風と言ったかというと、MLF/ミュオンコミュニティが建設に向けて予算がついたらすぐに動ける ようにデザインを進めているのだ、ということだ。 C(齊藤)デザインされていることもご存知の上での質問と思うが、追い風だと言っているのはターゲット 周りの最初のコンポーネントは建設中だということがまずある。そして後段のビームラインはデザインを 進めてすぐに建設できるように備えている。 Q(山下)物理の重要性、significanceからはどれが一番だと思うか? A(西口)先月の頭くらいに聞かれていればバーッと言っていたのだが、、、今はちょっと言いづらい。 今日の講演の中から一つ選ぶというのも暴論。。。 C(山下)今日はとことん議論しようという会なのだから、総花でないようにやってほしい。 。。。 Q(西川)今、μ-eコンバージョンを1e-14でやる意義があるのか。考えておいて欲しい。 C(阪大・青木)今の実験を2桁改善するわけだし、non-photonicな過程に感度があるのだから意義はある。 C(西川)限られたリソース、限られたマンパワーでやるのだから。3つは難しいのでは? Q(徳宿)今年MEGで出るのではないかと期待していたのでちょっと残念だったのだが、、、。 MEGの場合は二つのscatter plotがあって、片方で見ると(信号領域に)集中しているがもう片方で見ると ばらけているというように、示されているだけで4つのパラメータでチェックされている。一方でμ-e コンバージョン実験では一次元でしか見えない気がするが、1e-14〜17の世界で1プロットで信号の有無を 議論するのは本当に安全なのだろうか。出てきた時にどれだけ皆が信用できるか、additionalなデータが 取れるかということは実験の中で考えた方がいいと思う。 A(西口)MEGでもそうだがバックグラウンドの理解は重要で、そこから攻めていくしかない。 C(齊藤)時間でゲートを掛けるわけで、一次元だけというわけでもない。