この章は未分類の情報を集めたものです。それぞれの情報はそれなりに面白い と思います。一時的な領域だと思ってください。
/tmp を一緒に使う最近 linux 関連のニュースグループでは、一時的な記憶領域に特化したファ
イルシステムに関する議論が続いています。これは *BSD* や Solaris におけ
る tmpfs や NeXT の swapfs に刺激を受けたものでしょう。
これらの一時的な記憶領域は、普段はそれほどのスペースを必要としませんが、
しかしある程度の余裕を見込んだ分を割り当てておく必要があります。ここで
簡単な統計学的考察をしてみましょう。統計的変数を加え合わせると、和の変
動は相対的に減少します。従ってスワップと /tmp を一緒にしてお
くと、それぞれに大きな領域を確保しておかなくてもすむようになるのです。
この特殊なファイルシステムは、要するにスワップ可能なラムディスクである と言えます。つまりメモリが足りなくなったときに限って内容をディスクにス ワップアウトするわけです。これによって一時ファイルを効果的にスワップパー ティションにおくことができるようになります。
しかし問題点も有ります。この手法を用いるとスワップ領域と /tmp
領域のパラレルな利用ができなくなるので、高負荷の下ではシステムのパフォー
マンスが低下する可能性があります。つまりスピードとスペースのトレードオ
フになるわけです。複数のドライブを用いてインターリーブ化すれば、性能低
下は多少抑えられるかもしれませんが。
インターリーブとは複数のドライブを用いて負荷を分散させる機能です。スト
ライピングよりは少々原理は簡単で、単にそれぞれのディスクを順番にアクセ
スするだけです。 Linux ではさらに優先度のパラメータを指定することがで
きるようになっており、システムが最高速になるように調整できます。用いて
いるディスク間で大きな性能差がある場合などに有効です。詳細に関しては
"man 8 swapon"、また "man 2 swapon"
を見てください。
スワップパーティションを必要としない場合も少なくありません。例えば RAM が充分にあり(64 MB くらいでしょうか)、またユーザが一人しかいないよう な場合です。このような場合は実験的にスワップパーティション無しでシステ ムを運用し、仮想メモリを使い切っていないかをシステムのログで確認してみ ても良いでしょう。
スワップパーティションを切ってしまうことには以下のような利点があります。
まとめます。スワップパーティションは便座の暖房機能みたいなものです。そ んなに頻繁に使うものではないですが、必要な時にはその存在は非常にありが たいものです。
/mntこの文書の以前の版では、各種のマウントポイントを /mnt 以下の
サブディレクトリにしていました。しかしこれは良い考えではありませんでし
た。なぜなら /mnt 自身がマウントポイントとして使われると、そ
れ以下のディレクトリがアクセス不可能になってしまうからです。この版から
は、代わりにマウントポイントをルートファイルシステム直下に
/mnt.descriptive-name と言うかたちで記述するようにしました。
最近気づいたのですが、 Linux の配布パッケージによってはマウントポイン
トを /mnt 以下のサブディレクトリ(/mnt/floppy とか
/mnt/cdrom など!)にしているものもあるようです。状況の混乱を
示す一例といえます。 FHS によって解決するとよいのですが。
パーティションの名前は見つかった順に番号付けされ、 SCSI の ID 番号の順 になるとは限りません。したがって、ドライブを SCSI ID の空き番号に増設 したり ID 番号を変更したりすると、パーティションの名前が混乱してしまう ことになります。これを避けるには、小さい番号を固定メディアにあてがい、 大きい番号をリムーバブルメディアのドライブに取っておくと良いでしょう。
この欠陥とも言うべき仕様には多く人が辛い目にあわされてきたため、これ を変更すべきだと言う声が多く上がっています。どの程度速やかにこの問題が 修正されるかは分かりませんが、自分でシステム設計をするときには、将来解 決されることを見越しておくのが賢いでしょう。
現代の PC と同じような性能の計算機が三相電源と専用の冷却(大抵は空冷と マシンルームの空調でしたが、水冷のものもありました)を必要としてい た時代はそんなに古いことではありません。技術の急速な進歩は、高速化 だけでなく部品の低電力化をももたらしました。しかしそれでも限界という ものはあります。ディスクや PCI カードを追加することによってシステムが 大きくなるごとに、電力のことは考えておく必要があります。
電源が供給する電源は、そのほとんどが熱になります。もしこの熱がファンに よって逃げなければ、ケース内部は相当な温度になり、電子パーツの性能や寿 命の低下の原因になります。メーカは冷却に関する推奨値を挙げているはずで、 通常は立方フィート毎分(CFM)単位の数値です。この数値は真面目に考えて おく方が良いと思います。
空気の通り道を確保し、ほこりを払って、システムが動作中の温度を測ってみ ましょう。触れないくらい熱くなっていたら、それは少々問題です。
可能ならドライブにシーケンシャルスピンアップを用いるようにしましょう。 ドライブは円盤の回転加速に最大の電力を必要とするので、すべてのドライブ を同時にスタートさせると電源の電力許容値を越えてしまう可能性があります。
これはインターネットのサイトで、おそらく読者の多くはすでに利用している ことでしょう。ここでは Usenet ニュースの記事を 1995 年から最新のポスト に至るまで、検索して閲覧することができます。また WWW を通してニュース の購読やポストを行うこともできます。他にも色々な機能があります。 Dejanews に行ってみてください。
こちらはあまり知られていないでしょうが、このサイトは Linux で動作して いるおよそ 20 台の SMP コンピュータで運用されています。それぞれは md モジュールを用いて 4〜24 GB のディスクを利用しています(全体で 150 GB 以上)。システムは大きくなり続けていますが、現段階ではほとんどは dual Pentium Pro 200 MHz と 256 MB のシステムです。
各マシンは一台のディスクを OS 用に利用し、 4〜6 台のディスクを md モジュー ルで管理して、記事のアーカイブに当てています。ドライブは BusLogic の BT-946C PCI SCSI アダプタに接続されています(だいたい一台につき二枚)。
一応断っておきますが、宣伝しているわけではありません。メジャーなインター ネットサービスにどの程度のハードウェアが必要になるのか、例として挙げて いるだけです。
現存するファイルシステム構造には多くのものがあります。 FSSTND (もうす
ぐ FHS)と理念、戦略、実装それそれの面に関して似ているもの、違っている
もの、いろいろです。ここでそれぞれについて詳しく述べることは不可能です。
興味を持った読者はそれぞれの man ページを "man hier"
でご覧になってみてください。多くのプラットフォームや実装に用意されてい
ると思います。
昔は転送を最適化させるにあたって、物理ドライブのパラメータを知るとファ イルシステムをより有利に動作させることができました。例えばファイルを一 つのトラックの中に入れることができれば、トラック間のシークタイムを省略 することができる、などです。今日では、ドライブのキャッシュと不良セクタ をマップする仕組みによって、論理ドライブのパラメータは特に最適化とは関 係が無くなり、むしろ本来よりもパフォーマンスが低下することさえあるよう になりました。最近インストールされる Linux の近代的なファイルシステム ではこれらは用いられなくなりましたが、他の OS ではまだこのような仕組み に固執しているものもあります。