光センサーを入れ替えた液体キセノンガンマ線測定器が完成

液体キセノンガンマ線測定器は、ガンマ線が入射する面に配置された光電子増倍管をすべてシリコン光センサー(MPPC)に置き換え、位置精度とエネルギー分解能の改善を目指します。
総数216本の2インチ径光電子増倍管が、隙間なく敷き詰められた4092個の12mm角MPPCに置き換えられました。液体キセノン中の低温で動作し、キセノンの出す真空紫外光に感度があるこのシリコン光センサーは、浜松ホトニクスと共同で開発したものです。
既に完成した測定器は、2017年末にはMEG II実験のビーム強度でミュー粒子の輻射崩壊ガンマ線のスペクトラムの測定に成功しました。

光電子増倍管とシリコン光センサーが敷き詰められた測定器内部 ©MEG Collaboration
ほぼ組み立ての終わった液体キセノンガンマ線測定器 ©MEG Collaboration
クリーンブース内で組み立て作業を行う若手研究者ら ©MEG Collaboration
位置分解能を上げるためMPPCの位置をレーザーで三次元測定 ©MEG Collaboration