最高記録を樹立、LHCの第二期実験が終了

ATLASコントロールルームで、Run2のルミノシティプロットを示す石野教授 ©CERN

過去最高の衝突エネルギー13TeVでのRun2は、毎年、データ取得量の最高記録を更新し続け、2018年12月に終了しました。特に、石野教授がATLAS Run2コーディネータ(最高責任者)を務めたラストイヤーは、ATLAS実験における測定器・インフラストラクチャー・データ収集システムのすべてが高効率で稼働しました。データ記録効率は最後まで向上し、1年間の記録データのうち物理解析に使用可能なデータは97.5%、これはLHCが供給した総データ量の92.5%に相当します。CMS実験の実績88%と比べて4%以上も高く、まさに大成功を収めた年でした。

副Run2コーディネータのKerstin Lantzsch氏と2018年最初の陽子ビームのLHC入射前に、測定器の設定に関して議論する石野教授 ©CERN
Run2最後のビームを示すLHCページ1のスクリーン画面 ©CERN