標準理論を超えて、物理学の新パラダイムを拓く

2017年Runの始まり ©CERN

ATLASが2016年に検出したデ-タは、2015年の約9倍にまで到達しています。衝突エネルギーの上昇効果でより多くのヒッグス粒子の生成が可能になり、その性質の詳細な調査が進んだほか、素粒子の標準理論を超えた物理現象への感度が飛躍的に高まり、超対称性粒子の探索など様々な新粒子・新現象の探索が包括的に進められています。2017年よりATLAS Run2コーディネータに就任した石野教授は、2017年Runの開始にあたり「To study the high-energy frontier, we need to keep our detector at its best performance.(高エネルギーフロンティアを研究するには、検出器を最高性能で維持する必要があります)」と、将来計画を見据えた検出器開発の重要性について強いメッセージを発しました。CERNの研究の最前線で、ICEPPの研究者と大学院生はヒッグス粒子に継ぐ「日本の貢献」を世界中から期待されています。

将来計画のための検出器開発 ©CERN
東京大学で開催した新学術領域研究会 ©ICEPP
東京大学で開催したATLASワークショップ ©ATLAS Experiment