LHCの第一期実験が終了(END of Run1)

CERNコンピューターセンターに表示された画面 ©CERN

LHCは、2010年3月より開始された最初の3年計画(Run1)を終え、来るべきRun2に備えて大規模な改修工事に取り組みました。改造ではまず部品の不具合を直し、電流を十分に流せるようにしました。またビームラインにある陽子の塊の数を倍に増やし、衝突の頻度を高めるようにしました。2015年春に目標とする衝突エネルギーは13TeV、Run2期間中の陽子の衝突回数はRun1の約10倍にあたる約3京(京は兆の1万倍)を予定しています。

同時にATLAS実験では、物理的に興味深いデータを効率よく選び出すために、検出器のアップグレードを実施しました。また、東京大学にあるATLAS地域解析センターもデータ記録容量を大幅に拡大し、計算機環境のパイオニアとしてますます大きな役割を果たしています。

ATLAS検出器のアップグレード ©CERN