世界最高の衝突エネルギー7TeVでの陽子陽子衝突を実現

東京大学での記者会見の様子 ©CERN

LHC加速器は1.18TeV(2009年11月30日)2.36TeV(2009年12月8日)と次第に衝突エネルギーを上げましたが、設計目標値の1/2の7TeVという従来のエネルギースケールや他の研究機関の記録を大きく打ち破る衝突に成功し、本格的に実験をスタートしました。この歴史的な瞬間を、CERNロルフ・ホイヤー所長は東京大学素粒子物理国際研究センターにあるスクリーン上のライブ映像で見届けました。その日に開いた会見時のインタビューで、「科学にとって重要で画期的な出来事。このまま2年ほど運転するが、自然が私たちに親切なら暗黒物質について何かわかるかもしれない。」と語りました。

素粒子センターの教員・学生を囲んで、CERNロルフ・ホイヤー所長 ©CERN
喜びを分かち合うリン・エバンス氏とファビオラ・ジャノッティ氏 ©CERN