停止から1年2カ月、期待通りの性能を発揮し再び一周に成功

CERNでLHC再稼動を実感する研究者 ©CERN

LHC再稼動に最善を尽くしたCERNでは、2009年10月23日にビーム入射テストを行ないました。精密な確認作業や軌道調整を図りながら、11月20日に一周してATLAS検出器に到達しました。11月23日、2つの反対方向のビームを同時入射し、450+450GeVでATLAS最初のビーム衝突を実施し、その後、CMS、ALICE、LHCbでも衝突を行ない、4実験で最初のビーム衝突事象記録に成功しました。ATLASではこの3日間、順調にデータ取得し続けることができました。限られた時間の中で的確な判断とアクションを起こせたATLAS実験グループが、よく鍛え上げられチームに進化していることの証となる出来事となりました。

ATLAS実験での最初のビーム ©CERN
LHC復活を宣言するCERN所長 ©CERN