450GeVビームのLHC周回に成功するも、9日後にトラブル発生

ファーストビームを見守るCERNコントロール・センター ©CERN

「世界最大の加速器始動」というニュースが世界中を駆け巡ったファーストビームは、軌道を調整しながら次々に陽子ビームをLHCに注入するという非常に慎重なものでした。最初の注入から約1時間後、真空パイプを一周させることに成功しました。その稼動から9日後、冷却材のヘリウム漏れのトラブルによって運転停止となり、CERNでは事故の原因究明と修復・改善作業に全力をあげて取り組みました。

ファーストビーム時のイベント事象 ©CERN