与謝野馨文部大臣がCERN理事会に出席し、日本のLHC建設協力を表明

与謝野馨文部大臣のCERN理事会出席 ©CERN

1995年5月12日、CERN非加盟国の中では日本が最も早くLHC計画への参加協力を表明しました。さらに6月23日には与謝野馨文部大臣がCERN理事会に出席し、50億円のLHC建設協力の発表を行ないました。この協力を機に日本はCERNのオブザーバ国としての地位を得て、ビジビリティの高さを世界に示すようになります。日本政府は1996年と1998年にも資金協力を行ない、建設協力は総額138.5億円にもなりました。日本の約1年後にインド、ロシア、カナダが参加し、最後に米国が建設協力を表明し、LHC計画は欧州主導の世界的な大型プロジェクトとして確立しました。

1995年6月に開かれたCERN理事会 ©CERN