総括班

総括班の主な役割は、本領域を構成する各計画研究の企画調整や公募研究の促進・支援等を行うことである。

計画研究A01~A06は、LHCアトラス実験においてテラスケール領域での様々な新しい物理の発見とその理論的研究、およびそれらを更に発展させるための開発研究からなる。

計画研究B01~B04は、LHC実験で得られた結果を核に、宇宙、時空、数学などの研究分野への展開を目指すものである。

またこれら以外の研究分野への応用や、工業応用などへの波及効果をも狙える研究を公募により行う。

総括班はこれらの計画研究および公募研究間のバランスをとりながら、研究の最新の進展状況を把握し、各研究の調整、方向付け、研究支援を行う。

これらを効率的かつ効果的に行うため、2段階の調整を行う予定である。

また、本領域の研究成果をこの分野および近隣分野の研究者に報告し、議論するための国際会議を年1回程度開催する計画である。

素粒子物理最先端であるテラスケール研究の成果を一般にも広く知ってもらう為、アウトリーチ活動にも力を注いでいく方針である。一般講演会の開催や、WEBなどを活用しての研究成果の発信を行う。

総括班の役割と運営

研究支援活動の必要性

総括班は、各計画研究および公募研究間のバランスをとり、最新の進展状況を把握し、各研究の調整、方向付けを行う。テラスケール物理の展開とその成果により領域が大きく広がっていくには、研究の方向付けが重要になる。以下の5つの研究支援を行うと同時に、アウトリーチの支援活動も行う。

(1)本領域の研究成果を国内外の研究者に報告し、議論するための国際会議を年1回開催する。

(2)複数の計画研究合同で、議論の場となるワークショップの開催し、研究の方向を議論する。

(3)国内の若手研究者を育成すると同時に、日本のエネルギーフロンティア研究の情報発信の場と成る様な研究会を開催する。

(4)各研究者が最新の研究成果を共有する為、WEBやコラボレーション・ウェア等の情報共有システムの整備を行い、積極的な情報交換を支援する。

(5)本領域の研究代表者は、皆海外での研究経験、実績があり、高い国際的評価も得られている。このネットワークを用いて、新しい研究が国際的に円滑に進むように支援する。

(6)また素粒子物理最先端であるテラスケール研究の成果を一般にも広く知ってもらう為、一般講演会などの開催やWEB等を通しての情報発信などのアウトリーチ活動にも力を注ぐ。このような総括班による本領域の研究支援活動は、各計画研究代表者に加えて、科学コミュニケーション関係の専門家に総括班に入ってもらい、協力態勢を整えて進めていく。

総括班の組織

構成 氏名 所属 専門分野 役割
研究代表者 浅井祥仁 東京大 素粒子実験 研究全体の統括、計画研究A02代表
連携研究者 徳宿克夫 KEK 素粒子実験 計画研究A01代表
連携研究者 蔵重久弥 神戸大 素粒子実験 計画研究A03代表
連携研究者 戸本誠 名古屋大 素粒子実験 計画研究A04代表
連携研究者 野尻美保子 KEK 素粒子理論 計画研究A05代表
連携研究者 駒宮幸男 東京大 素粒子実験 計画研究A06代表
連携研究者 山口昌弘 東北大 素粒子理論 計画研究B01代表
連携研究者 細谷裕 大阪大 素粒子理論 計画研究B02代表
連携研究者 渡利泰山 東京大 素粒子理論 計画研究B03代表
連携研究者 久野純治 名古屋大 素粒子理論 計画研究B04代表
連携研究者 横山広美 東京大 科学コミュニケーション 科学コミュニケーション担当
連携研究者 坂本宏 東京大 素粒子実験 事務担当