LHC実験ではテラスケール物理に対して全く新しい結果が得られる。テラスケール物理の本質に迫るためには、標準理論やテラスケール物理の信号を精密に予言する必要がある。本研究班では、LHCでの標準理論並びに新しい素粒子現象を理論的側面から考察することで、テラスケール物理の発見を容易にする。また見つかった新現象の理論的解釈を行うとともに、LHCで得られたテラスケール物理への理解をさらに深めるLHCでの新しい研究方法や他の実験について検討する。これにより「現象の発見」が「新しい物理」になる。特に
他のAグループとの共同研究をおこない、テラスケール物理の発見につとめ、Bグループにおける新しい展開の礎となるような研究をBグループと共同ですすめる。このために新しい素粒子模型の提案に即応するために、常勤の研究員を雇用し、グループ内の連携を容易にする。さらに、国内の研究者が円滑にLHC実験に関わる研究を行えるようにするために、研究会、スクール等を開催する。
研究代表者 | 野尻美保子 | 高エネ機構 | 素核研 | 教授 | 総括、超対称性 |
研究分担者 | 兼村 晋哉 | 富山大学 | 理工学研究部 | 准教授 | ヒッグス機構の検証 |
連携研究者 | 萩原 薫 | 高エネ機構 | 素核研 | 教授 | LHCでの高次計算・電弱補正の制限 |
(研究者、大学院生あわせて9名)