本研究では、アトラス検出器を用いてヒッグス粒子を直接発見し、ゲージ対称性の破れや質量の起 源が真空の構造によるものであることを実証する。これは標準理論を完成させると同時に、「真空の構造」を解明し、自発的に対称性が破れて多様な現在の宇宙を創造してきたことを示す重要な研究である。エネルギーフロンティア実験の火急の課題であり、本研究が果たす役割は大きい。
さらにこの研究を発展させるには、ヒッグス粒子の崩壊過程から出てくるボトムクォークやタウ粒子など短寿命粒子の同定性能を改善することが有効である。現在の測定器での感度を最大限にする研究を進めるとともに、新しいタイプのピクセル型検出器の開発を行う。
研究代表者 | 徳宿克夫 | 高エネ機構 | 素核研 | 教授 | ヒッグス探索・ピクセル検出器による探索最適化 |
研究分担者 | 海野義信 | 高エネ機構 | 素核研 | 准教授 | ピクセル検出器開発主導 |
研究分担者 | 受川史彦 | 筑波大 | 数物科学研究科 | 教授 | ヒッグス感度最適化 |
連携研究者 | 岩崎博行 | 高エネ機構 | 素核研 | 教授 | ヒッグス探索 |
連携研究者 | 津野総司 | 高エネ機構 | 素核研 | 助教 | ヒッグス探索 |
連携研究者 | 増渕達也 | 東京大 | 素粒子センター | 特任研究員 | ヒッグス探索 |
連携研究者 | 中村浩一 | 東京大 | 素粒子センター | 特任研究員 | ヒッグス探索 |
連携研究者 | 高嶋隆一 | 京都教育大 | 教育学部 | 准教授 | 飛跡測定性能評価 |
連携研究者 | 原和彦 | 筑波大 | 数物科学研究科 | 講師 | ピクセル検出器開発 |
連携研究者 | 池上陽一 | 高エネ機構 | 素核研 | 研究機関講師 | ピクセル検出器開発 |
(他、研究者、大学院学生をあわせて30名程度)