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研究内容
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内山氏は本学大学院学生時代にMEG実験の立ち上げに尽力し、実験開始に大きく貢献してきました。 受賞対象論文、は2008年度に取得されたMEG実験の最初のデータを即座に解析し、μ → eγ探索をおこなったものです。 検出器の較正手法や解析方法を確立し、当時の上限値に迫る感度での探索を実現させました。 とくに、実験立ち上げ時に特有の検出器の不具合や予期せぬ現象を一つ一つ理解し対処をおこなっており、以後の未踏領域の探索への礎となっています。
高エネルギー物理学奨励賞選考委員会における受賞理由は以下の通りです。 |
「この論文はPSIで実施されているMEG実験の最初の物理データー(2008年取得)を解析したものである。 得られた結果は、これまでのリミットに迫るものである。 物理の目的、実験方法、測定器の較正、解析手法などを深く理解して、それらを詳しく的確に記述している。 論文の体裁としては、全体の構成がきちんとしていて判り易く、英文も読み易く、参考文献の上げ方も適切であり、 MEG実験での将来の展望もきちんと纏められている。論文の完成度は高い。長期間にわたる実験への集中力が、 ドリフトチェンバーの放電の多発によって当初ランの感度を大きく損なうことになった中でも、 高感度な結果を出す原動力となったと推測される。目的の深い理解、明確な目標設定の大切さを改めて知らしめている。 以上の理由により高エネルギー物理学奨励賞候補に値すると判断した。」
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原著論文東京大学大学院理学系研究科 博士学位論文"Analysis of the First MEG Physics Data to Search for the Decay μ+ → e+γ" (PDF(英語,16MB), 日本語要旨)
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関連リンクMEG実験日本グループHPMEG実験HP(英語) 日本物理学会 素粒子実験領域 高エネルギー物理学研究者会議 last update 2011.9.28
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